これから積立インデックス投資のリスクとリスク対策についてお伝えします。
積立インデックス投資を始めたのは約4年前で、あのとき投資を始めてよかったと実感しています。
インデックス投資は現在+45%超えまで育ちました。
もちろん、元本保証がない投資である以上、積立インデックス投資は損をする可能性があります。
そういった事態を避けるために、リスクを知って最初にしっかり考えておくことが、長く楽しく投資を続けることに繋がります。
ぜひこちらの記事を参考に取り組んでみてください。
積立インデックス投資における最大のリスクについて
積立インデックス投資の最大のリスクは暴落です。
暴落とは、なにかをきっかけにした経済不安から市場が大きく下落してしまうことを言います。
直近では、4年前に新型コロナウイルスによる経済活動停滞への不安からコロナショックが起こりました。
当時の状況をアメリカの代表的な株価指数の1つS&P500を例に振り返ってみます。
緩やかに上がっていたS&P500はコロナショックで大きく下落し、2020年2月から3月の間に30%以上急落しました。
たった1か月で3分の2の価値になってしまったんです。
わたしはコロナショックの数か月前から投資を始めましたが、当時はサーキットブレーカーや過去最大の下げ幅というような言葉が飛び交い、いつまでも下がり続けるジェットコースターのようでした。
暴落は10年に1度突然起こると言われています。
暴落の規模を一概に言うことはできませんが、少なくとも想定リスクの2~3倍程度は見積もっておきましょう。
期待リターン | 想定リスク | |
---|---|---|
国内債券 | 0.7% | 2.56% |
外国債券 | 2.6% | 11.87% |
国内株式 | 5.6% | 23.14% |
外国株式 | 7.2% | 24.85% |
そして、暴落が起こってから市場が回復するまでに半年~5年ほどかかるとされています。
ここまで話を聞くと、「投資はやっぱり始めない方がいいかもしれない」「辞めた方がいいかも」と考える人がいるかもしれません。
ただ、上のグラフを見ても分かるように、暴落が起こっても長期的に見ると右肩上がりの成長を続けています。
全世界株式に連動するインデックスファンドの積立投資は、20年以上運用した場合、過去1度も元本割れをしたことがありません。
目標に向かってこつこつと投資に取り組む中で、暴落によって資産が大きく減る時期があるかもしれませんが、その不安定で辛い期間を乗り切れば、銀行に預けるよりもはるかに資産が増える可能性が極めて高いのです。
3つの暴落対策について
暴落は突然起こるものです。
避けるというよりも、いつ暴落が起きても乗り越えられるように対策することが大切です。
対策もたくさんあるのですが、特に重要な3つの暴落対策を紹介したいと思います。
今の自分が対策できているか考えながら、読み進めてみてください。
生活防衛資金を貯める
積立インデックス投資をしているから貯金をしなくていい、ということは決してありません。
投資は将来を豊かに過ごすためのものですが、貯金はピンチを切り抜けるためのもので、目的が違うからです。
もし貯金がない状態で積立インデックス投資を始めたら、なにかの事情で急遽現金が必要になった時に、インデックスファンドを売却せざるを得ない状況になるかもしれません。
現金が必要になるタイミングが暴落時であれば、損をしてしまうことに繋がります。
積立インデックス投資でお金を増やす仕組みを作るためには、まず貯金という基盤が必要です。
病気やケガ、突然の退職、収入減などの事態に備えるお金を生活防衛資金と呼ばれています。
生活防衛資金は、生活費の半年~2年分ほど多めに用意しておくと安心です。
普通預金に預けていつでも使えるようにしておきましょう。
まとまった額を一気に投資しない
まとまった額を一気に投資する、いわゆる一括(スポット)購入は複利の効果で利益が増えやすくなります。
例えば、60万円分のインデックスファンドを一括購入した場合と毎月5万円ずつ1年間かけて積み立てた場合では、一括購入の方が有利になるということです。
もちろん一括購入にもデメリットがあります。
一括購入は上昇相場には強いのですが、下落相場や下落相場や買った直後に暴落が起きると下がり幅も大きくなります。
なにより値動きによる心理的なストレスがとても大きいです。
投資に慣れている人や資金に余裕がある人は別ですが、まとまった額を一気に投資するのはおすすめしません。
一括購入よりもー〇%で〇〇円分買い増しするというように、買い増しルールを決めた方が心理的なストレスが少なくて楽しめると思います。
毎月定額積立+下落時にルールに沿って少しずつ買い増す方法がおすすめです。
年齢に応じて株式の比率を変える
「自分がインデックスファンドを売却しようと思った時に、大暴落が来たらどうしよう…」と不安に思った人もいるのではないでしょうか。
目標金額に達した時、老後資金を確実に守りたいという時期、そういう時に評価額が大きく下がったら…、この点がインデックス投資の最大リスクです。
リスクを下げるために、年齢が若いほど株式の比率は高めにし、年齢を重ねるにしたがって債券や預貯金比率を上げることが推奨されています。
仮に暴落が起きて資産が減ったとしても、若い人は保有できる期間が長さから相場が回復する可能性が高いのに対し、シニア世代は相場が回復しきらない可能性が高くなります。
そのため、年齢に重ねるにしたがって、株式を少しずつ売却して預貯金や債券の比率を大きくすることで、老後資金を減らさない・資金を守る方針に変えていくということです。
株式と現金の割合を検討するとき、米国では「100から年齢を引いた割合で株式を持つ」という考え方があります。
もし自分が25歳であれば100-25=75%の株式をもつ(25%は債券か現金で持つ)。60歳であれば100-60=40%の株式を持つ(60%は債券か現金で持つ)という風に考えます。
全世界株式や米国株式に連動するインデックス投資を長く続けると、自然と株式の割合が大きくなっていきます。
自分が資産を取り崩したい時点のリターン状況は運要素がかなり大きくなりますが、リスクは自分でコントロールすることが可能です。
自分のリスク許容量に合わせて株式の配分を考えていきましょう。
リスク管理をして、楽しく積立インデックス投資を続けよう
わたしは2019年に積立インデックス投資を始め、その数か月後にコロナショックを経験しました。
投資初心者であったわたしがコロナショックを乗り切ることができたのは、2つの理由があると考えています。
1つ目の理由は暴落時の損失額を把握していたこと、2つ目の理由は生活防衛資金と安定性資金・投資用資金をしっかり区別していたからだと思います。
これを怠っていれば、毎日減っていく資金を見る日々に耐えられず、投資の世界から逃げ出していたかもしれません。
リスク管理は投資を行う上での基盤です。
楽しく投資を続けるために、まずはしっかり基盤を整えることをおすすめします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました🐰